top of page

【書評】レポート作成の強い味方!「新版 論文の教室」のススメ

  • くぼた
  • 2018年7月15日
  • 読了時間: 4分

はじめまして。くぼたです。初めてのブログ投稿になります。よろしくお願いします。

今回は先日読了しました戸田山和久さんの「新版 論文の教室」の感想となります。

さて、7月も下旬に差し掛かり、そろそろ成績評価が気になり始める季節となりました。

大量のテストの対策に忙殺されている方もいれば、大量の学期末レポートの前に呆然としている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私もそんな一人です。何を血迷ったか授業を週19コマ(+聴講3コマ)も入れてしまい、現在レポート9本を約一か月で、つまり平均1本3日で書き上げねばならないというお先は真っ闇 闇の闇 ゆあーん ゆよーん ゆあゆよんといった状況です(?)

そもそもレポートって難しいですよね。単に好き勝手に文章を書けば良いなら楽なんですが、実際にはそれなりの評価を勝ち取れるようなものでないといけません。

特に「自由に書け」などと言われると尚のこと厄介です。

しかも引用や記号の使い方などこまごましたルール、マナーなどもあり、煩雑なことこの上ありません。

そんなあなたにオススメしたいのが今回紹介する「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」になります。

こちらの作品は2002年に刊行された「論文の教室」を2012年に著者自身が改訂したものとなっています。

私はこの作品を授業を受けている何人かの教授からの推薦で読んでみたのですが、これが非常に良い作品でぜひオススメしたいと思い、この記事を書くことにしました。

さて、この作品の良いところは、まず第一にとにかく読みやすく、わかりやすい点が挙げられます。

著者自身が「世に出回っている論文の書き方の指南書はひどくつまらなく、最後まで読み通せるようなものではない。唯一の例外が本書である。」(要約)と前文で述べているだけあって、非常に読みやすく、わかりやすいです。

なぜそれほどまでにわかりやすいのか?それはこの作品が口語体、そして対話形式で進んでいくからです。

この作品には「作文ヘタ夫くん」という青年(写真オビの男の子)が登場し、彼の書くダメダメな論文を、著者と彼が話しながら手直ししていくところから始まります。

「どういったテーマが書きやすいか」「どういう風に問いを立てればよいか」「どのような形で論を展開していけばよいか」etc... 論文を書き始めるところから書き終えるところまで懇切丁寧な解説があり、素直に従っていくだけで一本のレポートくらいすぐに書きあがってしまいます。

個人的には「いかに漠然とした問いから明確な形に絞り込むか」の方法であるRPG法とビリヤード法などはとても便利で使いやすかったです(具体的にどのような方法かはぜひあなた自身の目で確かめてみてください)。

もう一つのこの作品の良いところは、こまごまとした情報が豊富な点でしょう。

巻末には引用のルール、記号の使い方のマナー、読みにくい文章の回避の仕方、使うとマズい禁句集、などなど、レポートを書く上で有用な情報が盛りだくさんになっています。

また、この作品を読み終わった後に読むとよい図書、雑誌なども紹介されており、まさにレポートを書くための入門書として十二分にふさわしい内容となっています。

2012年に改訂されたということでインターネットの使用も視野に入れた内容となっているのも非常にありがたい点です。

さて、いかがだったでしょうか。この作品の魅力、ほんの一部でも感じ取っていただけたでしょうか?

「初めてのレポートで何が何だかわからない」という方にも「いちおう書けるけどもっと良い評価が欲しい」という方にもオススメの一冊となっています。

適宜読み飛ばしつつ拾い読みすれば1,2時間程度で読める内容だと思いますので、パソコンの前でうんうん唸っているくらいならこの連休中に本屋にダッシュして買ってしまった方がきっと早く仕上がること請け合いです。(もちろん、この作品を読んだだけで魔法のようにレポートが書けるようになるわけではないというのも著者が巻末で言うように真実なのですが)

もう書き上げてしまったという方も、きっとこの先のレポート、或いはいずれ書く卒業論文などにもきっと役に立つはずです。

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

それではまた機会があれば!

(レポートは残り8本。絶対にこんなものを書いている場合ではなかった)

Comentarios


最新記事
アーカイブ
​カテゴリー
タグから検索
bottom of page